農業に興味を持ったきっかけは、小学校の「農業科」という授業でした。小学生が授業で農業を学ぶという全国初の取り組みで、近所の農家の方に協力していただきながら、畑を耕したり、田植えや稲刈りをしたり、貴重な農業体験をすることができました。その中で、肥料を使用することによって作物の出来が変わることを自分の目で確認し、肥料の重要性を学んだ経験から、「肥料を自分の手で製造してみたい」と考えて、当社で働くことを決めました。
現在は、いわき工場で包装機のオペレーターとして機械の操作や管理を行っています。包装機の立ち上げや袋の準備を行い、原料を投入し、製造された肥料を袋詰めして製品化することが包装チームの役割です。計画された生産量を確実に製造するために既定値との誤差ができるだけ少なくなるよう機械を調整したり、包装された製品の状態を確認しながら作業を進めていきます。
粒の大きさや比重は製品ごとに異なり、それによって包装機の流れも変化するため、機械の微妙な調整が必要です。1日の生産量は決まっているため、ロスが多ければ多いほど作業時間も多くなり作業効率が低下してしまいます。また、もし包装に不備のある不良品を出荷してしまえば、当社の信頼を損ってしまいかねません。限られた時間の中で決められた生産量を製造することはもちろん重要ですが、最優先しなければならないのは「品質」、そして「安全」に対する意識です。焦ると事故につながりやすいので、どんな状況でも落ち着いて作業に取り組むことを心がけています。作業がスムーズに進み、1日が終わったときに、また一つ自分に経験や知識が身についたと実感できることがうれしいです。
これからは、肥料や設備に関する知識など、工場全体に関わる知識をさらに高めていくことを目指しています。同時に、様々な経験を重ねて人としても成長し、いずれはチーム長など多くの人をまとめ上げる存在になりたいです。